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院長インタビュー

柏原赤十字病院 片山覚院長

−医師にとって、先生の病院で働く魅力はどんなところにあるのでしょうか。

都会の大病院よりも家庭的で仕事がしやすいことが挙げられます。日本中の地域医療が崩壊している中、医師不足医地域における病院モデルをつくっていくという面白さがあると思います。これまで日本の地域におけるモデルは、総合病院型でした。しかし、大学からの医師供給が難しい状況で、その形態を維持することはできません。しかも、患者さんは今、疾患の専門領域を考えて医療機関選択をしなければならず、困っている人がかなりいます。ですから、私たちの病院は、ここへ行けば安心、何とかしてくれるという病院を目指しています。すなわち、地域医療を展開する病院では、総合診療が非常に重要になっています。もちろん、総合診療をバリバリやってきた医師にとって、当院は忙しいとはいえ、やりがいがあり、困っている患者さんから逃げ出せない戦う総合医として魅力があると思います。若い医師にとってそうした総合診療は憧れですし、教育の場ともなります。

一方、総合診療医といっても、これまで脳外科や心臓カテーテルを専門に行ってきた医師が、自分の専門を持ちながら患者さんの全身管理も行う総合診療にあたることができるという面もあります。1つの専門をずっとやってきた医師は、次の展開として、診療所開業へ行動を移すケースが多いのですが、地域の病院で総合診療を行うという選択肢があることを知ってほしいと思います。開業して専門分野しか診ないということはありえません。患者さんを総合的に診る必要があります。同様の診療となるのであれば、1人で診療しているよりもチームで行うほうが仲間もいて楽しいと思います。超二流の専門医という表現を私は使いますが、今、地域で非常に求められているのが、そうした医師たちなのです。どうしても開業したいということであれば、その前に経験しておくことも意味があると思います。

−先生の病院で、総合診療の他に重要なことはどういうものがあるのでしょうか

丹波市は健康長寿日本一を目指していますので、予防医療や健康づくりへの関与が必要となります。12年4月に健康づくりセンターがオープンしますので、アンチエイジングへの取り組みをはじめ、地域をフィールドとしていろいろな取り組みができるだろうと思います。また高齢者が多いことで、整形外科への取り組みも重要です。ロコモティブシンドロームへの対応、リハビリ患者さんへの整形内科的な対応が求められています。急性期専門医療ばかりに固執するのではなく、そうした地域医療への取り組みは、非常にやりがいと面白さがあるといえるでしょう。

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