厚生労働省は5月29日、医療法第25条に基づく2023(令和5)年度の病院に対する立入検査結果を公表した。医師数の適合率は97・9%で前年度比0・4ポイント減、看護師・准看護師数は99・4%で同0・1ポイント減、薬剤師数の適合率は97・7%で同0・4ポイント減となった。
立入検査は、病院が医療法などで定められた人員や構造設備等を有し、適正な管理が行われているか精査を行うことで病院等を良質かつ、適正な医療を行う場にふさわしいものとすることを目的とする。今回は、全国8138病院のうち7587病院で行われた(実施率93・2%)。
22年度は新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、通常の立ち入りが困難な場合には、医療機関による書面の自主点検をもって立入検査を実施したとみなす特例措置を導入した経緯がある。これに対し23年度は、現地での立入検査を再開。検査実施率も22年度の87・8%から5・4ポイント上昇した。
医師数の地域別適合率では、北海道・東北が94・2%と、前年度比マイナス1・7ポイントと下げ幅が大きかった。看護師・准看護師数の地域別適合率は、全国平均が99・4%で、4地域で微減となった。薬剤師数の地域別適合率では、中国が95・2%となり、前年度比2・5ポイント減と下げ幅が大きかった。厚労省医政局地域医療計画課は、「23年度は立ち入り検査を再開したことで、より実態に即した精査が行われた可能性がある」と説明している。