日本医療安全調査機構の医療事故調査・支援センターは8月10日、「医療事故調査制度の現況報告(7月)」を発表した。2026年7月末時点での医療事故報告は34件で、累計3883件となった。34件の内訳は病院が34件、診療所と助産所は0件だった。
直近6カ月の医療事故報告件数の推移は32〜44件で月ごとに変動しており、機構は「必ずしも一定の傾向を示していない」とする一方で、前年の同時期と比較すると今年は報告数が増加傾向にあるという。また、院内調査結果報告件数は、同時点で31件で、累計では3453件となった。直近6カ月の院内調査結果報告件数は15〜46件で推移している。
同時点での相談件数は160件となり、累計で2万697件となった。直近6カ月の相談件数は148〜200件で推移している。
センター調査の依頼件数は同時点で3件、累計340件。3件の内訳は遺族が2件、医療機関が1件だった。
同機構は、医療の高度化・多様化が進むなか、医療事故は医療機関の規模や体制、環境、個別の事情などさまざまな背景要因が重なって発生すると説明。院内調査報告書を集積し、類似事例を抽出してテーマごとに背景要因を分析し、その結果を提言書としてまとめている。さらに、提言書や警鐘レポートを公表するなどして、重大な事象が繰り返されることのないよう医療機関への情報提供を行っている。