厚生労働省は2017年12月22日、高齢者医薬品適正使用検討会(座長=印南一路・慶應義塾大学総合政策学部教授)で「高齢者の医薬品適正使用ガイドライン(GL)(総論編)」の骨子案を提示した。
同GLは、高齢者の多剤服用などが顕在化するなか、▽薬物有害事象の回避、▽服薬アドヒアランスの改善、▽過少医療の回避――を目的に作成が進められている。
今回提示されたGLの構成は以下のとおり。
①ポリファーマシーの概念
②多剤服用の現状
③ 薬剤見直しの基本的な考え方およびフローチャート
④ 多剤服用時に注意する有害事象と診断、処方見直しのきっかけ
⑤多剤服用の対策の留意事項
⑥服薬支援
⑦ 多職種・医療機関及び地域を超えた協働
⑧ その他(薬効群別・注意薬剤一覧など)
同GLは「患者、その家族など」ではなく「医師、歯科医師、薬剤師を中心とし、看護師等他の医療職」を対象としている。この一方で、GLの運用に際しては、▽医療の質の向上、▽患者の健康に資すること、▽患者の理解、啓発を伴う必要があること──といった「患者中心」の考え方を強調した。
なお、GLは包括的なGL案と、専門領域別や領域横断的な病院機能別などのGL案を2段階で作成する。現在策定が進められているのは包括的なGL案で、これについては今年度中にまとめる方針。もう1つのGL案については、19年3月までに取りまとめる見通しとなっている。