厚生労働省は、7月9日に開いた医師の働き方改革に関する検討会で、「病院勤務医の勤務実態調査(タイムスタディ調査)」の結果を提示した。
この調査は、2017年度厚労行政推進調査事業費による「病院勤務医の勤務実態に関する研究」で、全国医学部長病院長会議、四病院団体協議会などの協力のもと実施されたたものだ。調査方法は、看護師などの観察者が医師の業務内容を1分単位で記録した「他計式調査」と、医師本人が30分単位で業務区分に応じて所要時間を記録した「自計式調査」を組み合わせている。調査時間については、当直の有無などで、8〜40時間と幅があった。
解析結果に関しては、主に「当直について」「自己研修・研究の時間」「タスクシフティング」──の3つの視点から紹介している。「タスクシフティング」の項目のうち事務作業の時間(当直あり・他計式)をみると、診療時間(18時間57分)のうち、全体の21%にあたる4時間を、事務作業の時間が占めていることがわかった。
また、当直なしの場合も、診療時間(8時間29分)のうち、1時間46分を事務作業の時間が占めていた。これは当直ありの場合と同様に、全体の21%にあたる。
同調査から、病院勤務医は当直の有無にかかわらず、診療時間の2割程度を事務作業に充てていることがわかった。なお、医師の労働時間短縮に向け、厚労省が今年2月公表した「緊急的な取り組み」には、「タスクシフティングの推進」も挙げられている。こうした実態を踏まえ、より一層各医療機関では、積極的な取り組みが求められている。