厚生労働省は2018年11月30日、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)の愛称について、「人生会議」を採用することを発表した。18年3月に改訂された「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」においても、医療・ケアの方針や、どのような生き方を望むかなどを日頃から家族や医療・ケアチームと繰り返し話し合う取り組み全般のプロセスである、ACPの重要性を強調している。
そこで厚労省では、まだACPになじみのない国民への普及・啓発に向けた方策の1つとして、国民に浸透しやすいACPに代わる名称で広めることを掲げ、「ACP愛称選定委員会」を設置。8月13日〜9月14日にかけて公募が行われ、最終的に寄せられた愛称は1073件に上った。
これらの候補から同委員会が選定を行った結果、聖隷浜松病院の看護師である須藤麻友さんが応募した、「人生会議」が採用された。選定理由については、「意味が明確な単語の組み合わせにより、日常会話に浸透していくことが期待できる」「家族等、信頼できる人たちと輪を囲んで話し合うというイメージが湧く」が挙げられた。
また、「11(いい)30(看取り・看取られ)」から11月30日を「人生会議の日」と定め、人生の最終段階における医療・ケアについて考える日とした。
当たり前に行われるプロセスとしてACPを定着させるには、その中心となる患者と家族、つまり、国民の理解と実践が不可欠だ。地域住民に寄り添うかかりつけ医としても、今後自院の患者へのACPの周知、浸透に努めていくべきだろう。