国際研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センターは2018年12月26日、「患者が亡くなる前に利用した医療や療養生活に関する実態の予備調査」の結果を公表した。同調査は、全国の「がん」「心疾患」「肺炎」「脳血管疾患」「腎不全」で亡くなった患者の遺族4812人を対象に行われた(有効回答数2295人)
同調査では、▽亡くなった場所で受けた医療の質、▽在宅訪問診療・介護保険の利用満足度、▽亡くなる前1カ月間の療養生活の質、亡くなる1週間前の時点での痛みや苦痛、▽家族の介護負担感や死別後の抑うつ症状、▽調査に関するご遺族の方のご理解──の5つの観点から、質問を提示した。
たとえば、「医療者は患者の苦痛症状に速やかに対応していたか」に関する疾患別の割合は72 %~83・7%で、どの疾患も7割以上だった。ただ、「亡くなった場所で受けた医療に全般的に満足している」人の割合は62・6%~78・7%と、ばらつきがあった。
また、在宅訪問診療・介護保険の利用満足度に関して、「在宅訪問診療を利用して必要な支援を十分に受けることができた」割合は、それぞれ73・1~87・2%。また、死亡前6カ月間に「必要な介護保険を十分に受けることができた」のは79・5~86・8%と、利用者の満足度は高い。しかし、介護保険を利用したことのない人の21%は、申請したが利用できなかったと回答している。
その他の結果については、同センターホームページを参照してもらいたい。19年には、5万人を対象に本格調査を行う予定だ。
https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2018/1226/index.html