東京都医師会は3月12日の記者会見で、新型コロナウイルス感染症に対する基本方針を説明した。
はじめに、尾﨑治夫会長が都民への「四つのお願い」として、
▽無理せず休む、▽まず電話で相談する、▽喫煙者は禁煙する、▽新型コロナ対策による要介護者への2次被害を考える──を訴えた。
「今回を機に、従来の日本における休まず働くのが美徳という考えを改めましょう。また、院内感染を防ぐため、心配な方は直接来院せず、まずは電話でご相談ください。そして直近では、喫煙者の重症化率2・2倍、死亡率3・2倍との報告もあります。4月には受動喫煙防止条例も本格施行になる機会に、喫煙者には禁煙を考えてもらいたい。最後に、先般名古屋市のデイサービスで感染者が出た際、一斉に周囲126施設に市から休業要請がありました。しかし、行き過ぎた対応が進むと、ケアを受けている要介護者が行き場を失うことによる二次被害が出てくる可能性があります。以上4つの点をどうか留意していただきたい」
また、後半に登壇した猪口正孝副会長は、感染症指定病院やICUを持つ病院などの重篤者に対応できる病院とそうではない病院の役割分担などを説明。
そのうえで、「最悪の場合、3カ月後に都では重篤者が700人、入院2万人、外来4万5000人と試算されています。700人は都内ICUの連携で何とか対応できるが、入院2万人は都の一般病床の約25%、現在稼働率が約80%である以上、棲み分けしながら対応できる数字ではないです。回避するためにも、都と連携しクラスター感染の抑止や診れる病院の増強等に取り組む必要があります」とした。