明治安田生命保険相互会社は9月2日、「健康」に関するアンケート調査の結果を公表した。全国の20~79歳の既婚男女を対象にインターネット調査で実施され、有効回答者数は5640人だった。
はじめに、「ステイホーム・コロナ禍の影響を受けた健康に対する意識と生活習慣について」というテーマでは、回答者の45・1%が、コロナ禍を機に「健康への意識が高まった」と回答した。
具体的にどのような意識が高まったかについては、「食事・栄養に気を配るようになった」(50・9%)が最も多く、次いで「運動を心がけるようになった」( 35・3%)、「ストレスをためないように心がけるようになった」(22・8%)などが続いた。
ただ、一方でコロナ禍における実際の心身の変化について、「体重の増減」「ストレスへの影響」からそれぞれ聞いたところ、「運動不足・食生活の乱れで体重が増えた」(21・2%)、「ストレスが増えた」(24・1%)との回答もあった。
さらに、健康増進のために支払っている1カ月当たりの平均支出は5051円と、前年調査と比べ1699円低くなった。特に、「スポーツジムの利用料」が583円と最も減少しており、コロナ禍の外出自粛が影響していると推測される。一方、「健康アプリ等の利用料」は1080円と昨年より1000円以上増加したほか、「禁煙対策」も1775円増加していた。
そのほか、「理想の健康寿命」については、全体平均83・5歳と、現実の健康寿命と8・69歳の差が見られた。なお、昨年の差と比較すると、2・0歳差が拡大しており、健康意識の高まりとの関連が伺えるとしている。