医療行政最前線6/15号日本労働調査組合 アンケート調査
最近退職を検討した医療従事者は約3割 メリットも「特になし」という声も

株式会社日本医療企画

2021-06-15

 日本労働調査組合は4月21日、「医療従事者の労働意識に関するアンケート調査」の結果を公表した。同調査は、全国20歳以上の医療従事者の男女528人に、2021年3月に実施された。

 はじめに、「最近退職を検討したことがありますか」という設問に対し、「ある(新型コロナウイルスの影響)」と答えたのは11・4%、「ある(新型コロナの影響とは別の理由」が22・1%と、全体では約33%を占めた。18年に厚生労働省が公表した「厚生労働白書」における医療従事者の数が約320万人であることを踏まえると、約100万人が退職を検討している計算となる。

 なお、「仮に退職するとした場合の懸念や不安」を聞くと、「懸念や不安はない」という人が31・2%と最も多かったが、次いで「収入不安」(28・6%)、「転職先が見つかるか」(23・6%)が続いた。

 併せて、「医療従事者として働き続ける場合の懸念や不安」についても聞いたところ、最も多かったのは「感染リスク、対策」(36・1%)、次いで「懸念や不安はない」(29・5%)だった。そのほか、「自身の健康」「風評被害」「給与・待遇」──などの上位2項目以外の項目については、いずれも5%以下だった。

 一方、「医療従事者として働くことの最近感じるメリット」に関しては、「特になし」という回答が33・8%で最も多く、次いで「雇用の安定」(20・0%)、「自尊心」(11・9%)、「経済的な安定」(9・4%)が続いた。

コロナ禍では、医療従事者として働くメリットややりがいを感じづらくなっている人が増えているとも捉えられる。