医療行政最前線9/7号エムステージ アンケート調査
1都3県を中心にコロナワクチン接種の影響でスポット求人の応募数が減少

株式会社日本医療企画

2021-09-07

 株式会社エムステージは8月6日、医師のスポット(単発)非常勤求人に占める健診求人(ワクチン接種などの予防接種・健康診断業務)と、病院求人(外来・病棟管理などの臨床業務)の応募数を比較した調査結果を公表した。同調査は、同社運営の医師求人サイト掲載されたスポット求人をもとに集計しており、アンケート調査の有効回答は全国の医療機関86カ所だ。

 はじめに、1求人当たりの応募数を見ると、21年5月以降から病院求人における応募数が減少しており、一方で検診求人については高い応募数で推移している。これは、自由回答や同社への相談においても、新型コロナウイルスワクチンの自治体接種、職域接種に対応するための非常勤求人の募集が開始されたことが影響しているものと予想される。

 そこで、全国の医療機関に対し、「コロナワクチン接種の求人募集開始により、臨床に対応する非常勤求人への影響があったか」についてアンケート調査を行ったところ、全国平均では「影響がない」が63%を占めたが、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の1都三県のみを抽出した場合、「応募が減った」が62%で最も高くなった。これについては、1都3県には職域接種の対象となる大企業などが多く本社を構えていることなどが影響していると思われる。

 なお、1都3県の回答医療機関からの自由回答では、「常勤医の勤務時間が増えてしまっている」「内科のスポット医師が見つからない」「応募がなく普段の倍以上まで給与を引き上げるケースもあり、人件費が高騰している」などの意見が寄せられていた。