株式会社エムステージは8月6日、「医師の働き方改革の進捗」に関するアンケート調査の結果を公表した。全国の医療機関を対象に、有効回答数は119カ所だった。
まず、医師の働き方改革に関する準備の進捗を聞いたところ、「順調に進んでいる」36%、「やや進んでいる」30%と、約6割の医療機関で準備が進んでいた。さらに、どのような準備を進めている、または検討しているかについては、「常勤医師の採用」が最も多く、次いで「非常勤医師の採用」「有給取得や残業規制などの人事制度改革」などが上げられた。
また、進捗が順調ではない回答病院からは、自由回答で次のような課題が挙げられている。「急性期病院では当直も残業とみなされるため、就業規則そのものの改革と常勤医師の採用が(現在の約2倍)必要」(200床未満)「医師の役割、病院の機能等によって時間外規制の影響が高い医師とそうでない医師の差が大きい。その点をどのように解決するかが課題」(100床未満)。
一方、回答診療所からも経営に対する影響を懸念する意見が挙げられている。「規模の小さい医療機関では、医師数を確保できれば済む問題ではなく、医師数を増やせば経営に影響することになる。医師数に比例して患者が増えるわけではない。結果、従事しようとする医師が確保しづらい状況になってしまう」「有休を与えたいが、お休みされて非常勤医師で対応すると、継続的な診療ができずクレームが来る」。診療所に関しては現状のマンパワーの限界を承知する一方、医師増員によるコストマネジメントに課題を抱えているようだ。