口を開けば「忙しい」「時間が無い」という人がいます。周囲人からウザイ人とレッテルを張られます。忙しいという言葉は周囲の人を疲れさせる魔法の言葉です。ちなみに忙しいという字は「心を亡くす」と書きます。疲れたという言葉は「とりつかれる」といいます。ネガティブな発言は職場に伝染する効果があります。
一方で本人はそんな気持ちとは裏腹に実は承認欲求によるアピールだそうです。「自分はこんなに頑張ってる」「周囲から認められたい」という気持ちが強く忙しさを知らず知らずのうちにアピールしています。周りからは「忙しい」がただの口癖だと思われてます。「周囲から認められたい」「自分は価値ある人間だ」と思っているけれども周囲からはそう思われない、逆効果であるという事に気づけずにいます。この満たされない欲求が更なる忙しいアピールをします。
同様に忙しいアピールはしませんが残業時間の多さこそが自分は会社に貢献している。こんなに自分を犠牲にしている。と思っている人も多くいます。(ただし残業代稼ぎを確信犯的にしている人もいますが)成果や結果を出せない人ほどこの傾向があります。これも一種の防衛本能だそうです。どちらの場合にせよ、周囲から認められない状況や否定的な言葉をもらった時などはこの防衛システムが機能しない訳ですので不安になったり情緒が安定せず、心の病を発生させる人もいます。承認を求める行動は更にエスカレートします。職場以外の事でのアピールが始まります。
次に始まるアピールは寝不足アピールです。毎日数時間しか寝ていない。という発言が現れるようになります。「忙しい」から「時間が無い」と言葉が1段進化します。これはもしかすると職員の上等文句かもしれません、「時間が無い」「忙しい」から新たな仕事を受けられないという行動にでます。これもしかすると看護師さんに多いかなぁ??仕事が増えない為の予防線で使っている看護師さんの顔が浮かんで来てしまった。(申し訳ない(^^♪)
うちの看護師さんはさらに「またお昼食べれなかった」「トイレも行かれない」「水も飲んでない」っ…そこまで言いますかね(?_?)
と色々現場で実際にある忙しいを書いてみましたが「忙しい」の言葉の裏を纏めてみましょうね。
① 承認欲求
先ほどからこれでもかと書いて有りますが「仕事ができる」と思われたい。
社会的な評価や承認を受けたいと思う心理があるという事は既に書きました。自分は仕事熱心である。みんなから頼りにされている。と思われたいという心理ではありますが、実際に仕事ができるかどうか評価は逆になる事が多いです。
② 自己防衛
新たな仕事を受けたくない。誘われたくない、拒否をする。
波風を立てない為の便利な口実として使う「忙しい」です。日ごろからこの断り方で現実から逃げ回るタイプで単なる怠け者かもしれません。
③ かまってちゃん
心配して欲しい。気にかけて欲しい。甘やかして欲しい
このタイプは意外に危険タイプかもしれません。仮病を使ったり、メンタルが弱かったり、幼少期のトラウマがあったり、突然メールで退職通知が来たりという事が起こります。
④ 本当に多忙
実際に時間も余裕も無く精一杯の状況
責任感が強く真面目なタイプで人から頼まれ易い人です。既にキャパオーバーになっていて危険信号を発している状況かもしれません。状況を理解してあげて、負担を軽減してあげないと、退職に追い込まれたり、放置しておくと最悪は過労死という事も起こります。
以上4つの「忙しい」が隠れています。
さてさて、では「忙しい」と言われたら、こちらはどのように判断致しましょう。
こちらとしては、その忙しいのあと、この人は①新たな仕事をするための努力や調整をしている様子が有るか否か、②出来ないまでも具体的な代替え案があるのかどうか、逆に代替え案も無くはぐらかすような行動をする人なのか、③忙しいの理由を具体的にこちらに判るような説明をするかどうか、こちらも逆に具体的な説明もなく忙しいの一点張りである人かどうかと言葉の裏読みをしなければいけません。
なんか一休さんの禅問答みたいですね。
今回は事務長の愚痴という事で これくらいにしておいてください・・・
さて今回も〆の謎かけです。
いつも忙しい人とかけまして
気合の入ったアラフォーとときます
その心は・・・始終(しじゅう)頑張る
今月もありがとうございました。

【執筆者のご紹介】
中村 哲生(なかむら てつお)
1965年生まれ
医療法人永生会 特別顧問
多くの医療機関の顧問を歴任
開業に関するコンサルは70ヶ所以上
在宅医療に関するDVD
著書「コップの中の医療村」
2017年APECに参加
年間100本ほどの講演を行っている