厚生労働省は8 月31日、「2020年度医療費の動向~概算医療費の年度集計結果~」を公表した。同年度の概算医療費は、42・2兆円。対前年比でマイナス3・2%、金額にして1・4兆円もの減少となり、過去最大の下げ幅となった。なお、同年度以前までの最大の下げ幅は、介護保険制度が施行された00年度の約マイナス0・6兆円という。
診療種別の医療費の伸びを見ると、入院がマイナス3・4%、入院外がマイナス4・4%と大幅に減少したのに対し、歯科はマイナス0・8%と微減にとどまった。調剤はマイナス2・7%だった。年齢層別の1人当たりの医療費は、未就学者の減少が著しく、マイナス17%と最も大きな下げ幅となった。一方、医科診療所の診療科別の医療費の伸び率を見ると、入院外については、小児科のマイナス22・2%と、耳鼻咽喉科のマイナス19・7%が突出していた。 なお、最も下げ幅が小さかったのは皮膚科のマイナス0・8%だったが、いずれの主たる診療科でもマイナスとなった。
次に、受診延べ日数の動向を見ると、全体ではマイナス8・5%の減少。特に診療種別では、入院外がマイナス10・1%、調剤がマイナス9・3%と大幅に減少していた。また、年齢層別では、医療費と同様に未就学者の1人当たりの受診延べ日数の下げ幅が最も大きく、マイナス28・2%だ。
診療科別については、医療費下げ幅が最も大きかった小児科が受診延べ日数についてもマイナス31・5%で大幅に減少していた。耳鼻咽喉科に関しても24・4%と同じく下げ幅が大きかった。