兵庫県養父(やぶ)市が主催する「やぶ医者大賞」の第8回表彰式・当別フォーラムが11月13日、同市で行われた。
現在では〝下手な医者〟を指す言葉として使われる「やぶ医者」だが、本来は但馬国養父(現養父市)で地域医療に従事していた優秀な医師が語源の〝名医〟を指す言葉だという。そこで、「やぶ医者大賞」では、毎年全国各地の地域医療・へき地医療に貢献している若手医師にスポットを当て、審査会で選ばれた2人の医師を顕彰している同市の事業。へき地における医師の確保と、地域医療の発展への寄与を目的としている。
今年の受賞者は、滋賀県にある医療法人北海道家庭医療学センター浅井東診療所所長の松井善典医師と、北海道にある松前町立松前病院病院長の八木田一雄医師だ。
松井医師が従事する滋賀県長浜市野瀬町は、高齢化率41・75%の地域で、浅井東診療所が同地区唯一の診療所として地域の医療福祉拠点を担っている。松井医師は、施設看取りに関する実績やモデル連携の構築などに貢献したほか、若手医師を中心とした在宅医療の診診連携、また地域の多職種連携の推進といった活動が評価された。
一方、八木田医師が勤務する北海道松前町も高齢化率が50・3%と非常に高く、総合病院まで約2時間のへき地だ。そのなかで八木田医師は、限られたマンパワーで地域医療のニーズに応えるための「全科診療医(何でも科)」として医師が一人数役の診療を担当する体制の構築に参画。ほかにも、医師不足のなかで独自の医療体制を築くさまざまな取り組みを行ってきたことが評価されたという。