医師向けキャリア支援サービスなどを提供する株式会社メディウェルは9月8日、「医師の退職に関するアンケート調査」の結果を公表した。これは同社サービスに登録する医師会員を対象に実施され、1901件の有効回答を得た。
まず、常勤先を退職した経験は、69%があると回答し、退職までの勤続年数については、「1年以上3年未満」(25%)、「3年以上5年未満」(23%)、「5年以上7年未満」(13%)、「7 年以上10年未満」(12%)、「10年以上」(20%)、「1年未満」(7%)など、バラつきが見られた。
そして、退職時に苦労したこととしては、「勤務先・医局からの引き留め」「なかなか辞めさせてもらえない」「患者の引き継ぎ」「勤務先からのいやがらせ」「上長が大学の先輩で切り出しにくかった」などが挙げられた。ただ、一方でスムーズに退職できたかについては、「できたと思う」(49%)、「どちらかといえばできたと思う」(38%)と、約8割を占めていた。退職の移行を伝えたタイミングで一番多かったのは、「3カ月以上6カ月未満」(37%)だった。
退職金の支給の有無は、「支給された/されなかった」でちょうど50%と二分された。さらに、支給された退職金の平均金額について勤続年数別で確認したところ、▽1年未満:25万円(中央値20万円)、▽1年以上3年未満:66万円(同30万円)、▽3年以上5年未満:108万円(同100万円)、▽5年以上7年未満:177万円(同120万円)、▽7年以上10年未満:302万円(同200万円)、▽10年以上:841万円(同475万円)──となった。