医療行政最前線1/9いまさら「報連相」

中村 哲生(医療法人永生会 特別顧問)

2024-01-09

 報連相という言葉、新入社員になって一番最初に習う事かもしれません。1丁目1番地ですね。だけどその報連相って出来ない人が多いかもしれません。それだけ難しいのでしょうか?この報連相が出来る、出来ないというのもパターンがあるようです。部下が悪いのか、上司が悪いのか、その両方ともなのか?

 自分の部下が報告をしない、連絡をしない、相談をしないと嘆いている上司の方、もしかすると原因は自分かもしれません。報連相が出来ないというメカニズムをちょっと考えてみようと思います。

部下が相談なく勝手に物事を進める理由として多いのは
・部下はこんなことくらい相談も報告もしなくて良いと思っていた。
・上司が自分で考えて行動しなさい と言った。
・指示待ち症候群の部下で上司から話さなければ動かない。
・上司の指示が曖昧で解りにくい。
ここまで見ても双方に問題がありそうです。
 
 先ほど書きましたこんな「ことくらい相談しなくても」という部下ですが
何か「問題が起きてから初めて相談に来る」パターンです。逆に上司からすると「事前に相談してくれれば問題を回避できたじゃないか」と思うわけです。

 では何故事前に相談しなかったのでしょうか?それは上司があまりにも忙しすぎて相談をするのが悪いと思っていた。またこんなに忙しいのに「こんな事で相談するな」「自分で考えなさい」などと言われた経験があり、トラウマとなって相談をしなくなった。こういうケースの場合この部下の前の上司にヒアリングなどしてみると前上司からは「ちゃんと相談に来てましたよ」などという事が判明する事もあります。

 報連相に来ない原因を調べると
・上司へ話しかけ難い
・いつも怒られる
・いちいち相談に来るなと言われた
・相談には乗ってくれるがあからさまに迷惑そうな顔をする。
・相談はするがメールなどのレスポンスが遅く相談する意味が無い
という事が多いようです。
これなら相談しない方が良いよと部下は思いますよね。

 急いで返事が欲しいのに返事が来ないという事が続くと部下からの信用はなくなります。部下が勝手に判断して困るというお悩みの上司の方、実は上司が部下へ報連相をしにくくする環境を作っている事が多いかもしれません。

つまりは上司と部下のコミュニケーション不足という事になります。


【執筆者のご紹介】
中村 哲生(なかむら てつお)
1965年生まれ
医療法人永生会 特別顧問
多くの医療機関の顧問を歴任
開業に関するコンサルは70ヶ所以上
在宅医療に関するDVD
著書「コップの中の医療村」
2017年APECに参加
年間100本ほどの講演を行っている。

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