厚生労働省は5月15日に開催した社会保障審議会・医療保険部会において、マイナ保険証の4月の利用率が6・56%(前月比1・03ポイント増)と過去最高だったと公表した。
施設類型別にみると、病院13・71%、歯科診療所10・91%、医科診療所5・87%、薬局5・71%だった。都道府県別では、鹿児島県(10・84%)、富山県(10・45%)、石川県(10・15%)が上位3県、下位の3つは、沖縄県(3・28%)、和歌山県(4・35%)、愛媛県(4・40%)だった。一方、厚生労働省は、誤登録問題を受けて実施してきたオンライン資格確認の登録済みデータの点検作業についても報告した。それによると、判明した誤登録は9207件となった。新たな誤登録を避けるため、5月7日からは、今後の新規加入者の登録時に、すべてのデータについて住民基本台帳情報とのシステムによる突合を実施する「新誤入力チェックシステム」の運用を開始した。そのほか厚労省は、妊娠・出産・産後に関するさまざまな支援等のさらなる強化に向けて具体的な検討を行うことを目的として、こども家庭庁とともに、「妊娠・出産・産後における妊産婦等の支援策等に関する検討会」を立ち上げると報告した。構成員や初会合のスケジュールについては現在、調整中とのこと。
なお、社会保障審議会・医療保険部会は、今回からYouTubeでのライブ配信を開始。ただ、アーカイブとしては残さない方針だという。