2024年診療報酬改定における在宅医療について大半の方は施設の訪問人数20人以上、
50人以上または3カ月の訪問回数が2100回を超える所についての議論が活発なようですが
現場の私としましてはそれよりも施設基準の中に在宅データ提出加算が必須となった事の方に
泡食っています。
5月のテスト送信に向けてまずは4月中旬までのデータ集めを行います。
患者の人数が多いので、居宅と各施設の患者の一覧表を作成して漏れが無いように準備しました。
そしてフェイスシートを作成して医師、看護師の皆さんに患者全員のデータを記載して貰います。
この作業を4月中旬までに行い一気に手分けして入力を行う予定です。
入力を始めたところからは毎朝の朝礼でも本日はこの患者さんのデータをお願いしますと
各自に促して漏れを防止する予定です。提出の時期は決まっているようで年4回ですので
出来れば早い時期から提出をして加算を取りたいところです。
5月、9月、12月、3月が様式7の11の提出月です。
提出した月の翌月から加算の算定が可能でそこから3カ月をかけて本データの提出となります。
データ提出は本データ3か月分と試行データ2カ月分となります。
このデータ提出加算については令和5年度に既に始まっていますので既に提出が終わっている所は
この作業は無いのでしょうが?これまでは義務化では無かったので算定をしていない
在宅医療機関も多かったと思いますが令和6年度(2024年)の診療報酬改定ではこの届け出を
しない所は機能強化型の資格をはく奪されてしまいますので機能強化型の在宅支援診療所で
まだ提出を行っていない所は大急ぎで準備をしてくださいね。
あっその前に皆さんが現在使用している在宅医療システム、医事コン、電子カルテなどに
このデータ提出加算の入力画面って付いてますでしょうか?
まずはそちらの確認が大前提ですかね。

【執筆者のご紹介】
中村 哲生(なかむら てつお)
1965年生まれ
医療法人永生会 特別顧問
多くの医療機関の顧問を歴任
開業に関するコンサルは70ヶ所以上
在宅医療に関するDVD
著書「コップの中の医療村」
2017年APECに参加
年間100本ほどの講演を行っている。