どうやらこの2つの意味は違うようです。逆恨みとは自分が恨んでいる人から逆に恨まれるという事と良かれと思って行った行為に対してその事が原因で恨まれてしまう事です。後者に関しては逆切れと似ていますね。逆切れとは本来自分に非があるにも関わらず反省や謝罪をせずに逆に怒り出す事を言います。
逆恨みする人は基本思考回路がネガティブな人だそうです。人が自分の為に何かをしてくれた時、普通は感謝をします。しかしネガティブな人はこの親切の裏には何か企みがある。という思考回路になるとの事です。疑り深い人とも言われます。損得勘定が強く、自分に対しての不利益に対しての被害妄想も強いです。だれが企てたのかと考えます。自分に起こった不利益な状況に対してそれを仕掛けたであろう人物を勝手に特定して敵という烙印を押します。
さて逆恨みをする人の特徴はまだまだあります。逆恨みをする人は突然に攻撃的な行動に出るのですが、これは「攻撃は最大の防御」と考えているからです。相手を攻撃するという意識はなく自分を防御するために攻撃を始めます。とても強い自己愛があり、自分が傷つく事を嫌がります。もちろんプライドも高くそれに見合うだけの対価を求めてきます。対価というのは金員という事もあれば相手を傷つけたり、時には犯罪に及ぶような事もあります。
プロのスポーツ界では成績の振るわない選手をクビにすると逆恨みをされる事があります。自分自身を過大評価しているので契約解除に対して納得が出来ないのです。クビを宣言した人に対して恨みを持つケース、またはそれを画策したであろうと思う人物に対して攻撃を始めます。
実はこのようなケース医療機関でも起こります。プライドが高い医師で患者からは人気が無い、またはこんな患者を診られないなどと応召義務を果たさない医師を辞めてもらうような時にも同じく逆恨みからトラブルが起こる事がありました。自分が診られないような患者を渡す医療機関が悪い。他の医師からすると何故診られないのか疑問ですが、この医師からすると困難ケースを自分に押し付けるという思考回路です。
診療内容も自分への防御なのでしょうか患者に対して高圧的な態度に出ます。患者が寄り付かず、少ない患者数でお給料はより高いものを望みます。こういった医師は契約の満了時に再契約をしないという事になりますが、烈火のごとく攻撃が始まります。もちろんこのような医師は稀ですが、数年に1人このような人が現れます。特定の割合で存在します。
世間ではストーカーを警察に相談したことを逆恨みして殺人事件にまで発展したケースが2件ありましたね。一般的には受け入れられないような理不尽な考え方であり、許される事ではありませんが、逆恨みの思考回路を持つ人物は一定数社会の中に居るという事です。同じ土俵で争う事は危険です。相手の要望を聞いて、こちらの被害を最小限にする解決法を模索する事が大事です。理論武装は通用しません。損であっても少し相手を得をさせる事で早めにフェードアウトする事が解決を早めるのかもしれません。
それでは今回も謎かけを1つしておきましょう。
逆恨みとかけまして
円周率と説きます。
その心は… 割り切れません。

【執筆者のご紹介】
中村 哲生(なかむら てつお)
1965年生まれ
医療法人永生会 特別顧問
多くの医療機関の顧問を歴任
開業に関するコンサルは70ヶ所以上
在宅医療に関するDVD
著書「コップの中の医療村」
2017年APECに参加
年間100本ほどの講演を行っている。