日本医師会は9月10日に定例記者会見を開き、「日医女性医師支援センター」を「日医ドクターサポートセンター」へ、「日医女性医師バンク」を「日医ドクターバンク」へとそれぞれ改称し、11月1日付で女性医師バンクなどの事業組織をリニューアルして機能拡充することを明らかにした。
厚生労働省が公募した「医師偏在是正に向けた広域マッチング事業」で日医が実施者として選定されたことを受けてのものとしている。日医は、2007年から運営している女性医師バンクのノウハウと全国に広がる医師会組織との連携ネットワークが活用できるとして、広域マッチング事業に応募していた。今後、地域ドクターバンクとの業務提携を進め、全国ネットワークの構築を目指すことにしている。
会見では松本吉郎会長が、「長年にわたり医師偏在が大きな課題となっている。今回の事業については、日医としても大きな取り組みの一つと考えている」と語った。
組織リニューアルの概要については女性医師支援センター長でもある角田徹副会長が説明した。さらに、産業保健と女性医師支援センターを担当している松岡かおり常任理事は、「地域ドクターバンクとの連携により、日医ドクターバンクをハブとした全国規模のマッチング網を構築するとともに、こうした展開を進めて人材の掘り起こしを行い、医師偏在の是正に寄与したい」とリニューアルの狙いを語った。