ハラスメントという言葉が出来てからどうも生き辛い世の中になったなぁ~と思う今日この頃です。パワハラ、セクハラここまでは肌感覚で判るし何となく誰かの顔が浮かんで来たり、過去は酷かったな~とも思います。現在パワハラ、セクハラが根絶されたという事は有りませんが、多くの人が声を上げる中で確実に減ってきていると思います。
一方で現在はこんなに沢山のハラスメントってあるのかとタケノコのようにどんどん生まれてきています。聞いたことないようなハラスメントも沢山あります。そんな事もあり一度、ハラスメントについて纏めてみようかと思います。
① カスタマーハラスメント(通称:カスハラ)と逆カスタマーハラスメント(通称:逆カスハラ)
1、カスハラとは患者さんの言動や要求が不当であり、社会通念上不適当な内容で医療機関のスタッフに対して就業環境を害する迷惑行為を行うことです。暴言、強迫、土下座の強要、長時間の拘束、SNSなどへの誹謗中傷という物があります。
2、逆カスハラとは本来正当なクレームに対し医療機関のスタッフが患者さんに対して一方的に対応を拒否する事や逆ギレ、暴言、嫌みなどを言って患者さんを不快にさせたり、不利益を与える行為の事を言います。なんとなくですが、ギリギリセーフなのか、アウトなのか微妙なドクターの顔が浮かんできたりします。(汗)
3、上記の行為そのものが医療機関で行われているのでペイシェントハラスメント(通称:ペイハラ、逆ペイハラ)と言われます。医療機関に限らず介護施設に対してもペイハラと言われるそうです。また性的な言動などもこれに該当するそうです。
② ホワイトハラスメント(通称:ホワハラ)
1、正直初めて聞きました、全く知らない言葉でした。上司が部下の意思に反して一方的に甘い職場環境を与える行為だそうです。ちょ っと意味が解りませんでしたので、色々調べてみました。上司が部下に対して過剰な配慮や優しさを示し、それによって部下の成長の機会を奪ったり、精神的なプレッシャーを与えるような行為の事だそうです。
具体的には「残業はしなくて良いよ」とだけ伝えて業務のフォローなどはせず。上司が自分で全部やってしまうというような行為だそうです。これによって部下の評価が低くなってしまうような事をホワハラというそうです。ただ医師や看護師には人に任せる事ができず、すべて自分で抱え込んでしまう人は多いかもしれません。
③ 不機嫌ハラスメント(通称:フキハラ)
文字通り不機嫌な態度や表情、ため息を繰り返す、無視、舌打ちなどにより精神的な苦痛を与える行為です。相手に不快感や威圧感を与える事で職場の生産性の低下を招く行為です。前にも書いたことがありますが、負のオーラは周囲に伝染しやすいという特徴もあり、職場全体の雰囲気が悪くなります。
④ ワクチンハラスメント(通称:ワクハラ)と逆ワクチンハラスメント(通称:逆ワクハラ)
1、ワクチンハラスメント:コロナが流行りワクチンを射つとか射たないとか、色々な議論がありました。射たない人に対しては非国民だというような風潮まで出ました。それぞれ色々な考えがあるのは仕方が無い事ですが、自分の意見を人に押し付けるという行為がありました。職場においてワクチンを射たない人は協調性が無いという理由で解雇する職場も有ったと聞きます。
コロナワクチンは当時、義務ではなく努力義務ということでなるべく射ってねという内容でした、一方でワクチン接種の証明書が無い場合は入国拒否という国も多数ありました。
2、逆ワクチンハラスメントとはずばり新型コロナのワクチン接種をしないように強要する行為です。特定の医師の中にも反対派は存在していました。世間では色々な陰謀説も飛び出しました。
3、コロナハラスメント(通称:コロハラ)という言葉もできました。コロナに感染してしまった人に対しばい菌扱いをしたり、差別、暴言、排除、強要などの行為も沢山ありました。実際、通勤電車の中で咳込んでいる人が居たら、なんとなく距離を取ったりもしましたが、この辺りはむしろ防衛本能で仕方がないことだと思います。
もっともコロナが流行った頃は情報も少なく、治療薬も無く、総ての人がパニック状態であり、極限のストレスがあり、ハラスメントが起こりやすい環境でした。
さてざっくりと医療現場に関係しそうなハラスメントについて記載してみましたが、他にも「音ハラ」「ダイハラ」「票ハラ」「マチハラ」「リモハラ」「ロジハラ」「マタハラ」「パタハラ」「モラハラ」「ハラハラ」「ニンハラ」「フタハラ」「パーハラ」「アルハラ」「ジェンハラ」「レイハラ」「ジタハラ」「エイハラ」「リスハラ」「エンハラ」「エアハラ」「ラブハラ」「フォトハラ」「オカハラ」「カラハラ」「グルハラ」「コミュハラ」「スメハラ」「スモハラ」「マリハラ」「ソジハラ」「テクハラ」「オワハラ」
ま~沢山ありますね。
それでは本日も謎かけで〆たいと思います。
ハラスメントとかけまして、 面会謝絶とときます
その心は 在っては(会っては)ならない事です。
それでは本年も宜しくお願い致します。

【執筆者のご紹介】
中村 哲生(なかむら てつお)
1965年生まれ
医療法人永生会 特別顧問
多くの医療機関の顧問を歴任
開業に関するコンサルは70ヶ所以上
在宅医療に関するDVD
著書「コップの中の医療村」
2017年APECに参加
年間100本ほどの講演を行っている。