トップと言っても色々なトップがあります。総理大臣から会社の社長、行政府のトップ等、まぁ色々あります。そしてトップの発言は色々な所に波紋が起こります。そんな大きな山のトップの話を私が書く事は有りませんが、私、レベルですとクリニックの院長、事務長、部門長、看護師長、部長、係長などになります。医療の現場にも色々なトップがあります。高い山、低い山がありますがそのあちこちでトップの発言は良い方へも、悪い方へも動きます。
当然ですが、私が書く内容は悪い方の事例になります。本来 トップになってはいけない人がトップになっている場合、その責任の重さを自覚していない人は本当に困ります。自分の言葉に責任を持たない人です。結果が悪ければ人のせい。また方針がコロコロ目まぐるしく変化する人も困ります。部下からは認知症と思われるレベルの人もいます。昨日と今日と発言が180度違うとか、俺は聞いていないとか、そんな事は行ってないとか、全くもって信用が無い人材がいます。不思議なことに何故かそういう人が実は多いのでビックリします。「何でこんな馬鹿がトップなの」と書いて大炎上したシンガーの方もいますが、その方のお言葉を借りしてあの上司に言ってやりたいと、心で顔を浮かべる方もいる事でしょう。
さてここで言葉の重みという事を具体的にどうみるかという事ですが、重い、軽いで仕分けをしてみようかと思います。軽く感じる言葉ですが、表現が稚拙、語彙力が無い、矛盾や筋が通っていない、おどおどしている、ハキハキしていない。熱意が無い、無責任という内容は言葉が軽く思われてしまいます。逆に理路整然と話す、データの基づいた発言、理にかなっている、責任は取ってくれる、話の内容が一貫している。人の心理や本能に基づいた行動、などは言葉に重みを増します。
さてこの言葉の軽い方も上司ですが、それによって弊害が生まれます。まずはこれが大問題ですが、弊害の第1位は職場の士気が低下する事です。上司の無責任な発言や一貫性の無い発言は職員のモチベーションを著しく低下させます。真面目に仕事をしているのに不当な扱いや評価を受ける。不公平であるなどです。上司の仕事とは職員のモチベーションを上げて職場環境を整える事が大事ですが、上司自らが職場のモチベーションを低下させている事業所は多いものです。
職場のモチベーションが下がるとどうなるでしょうか?その職場は生産性が低下しますので、当然赤字に陥ります。目標達成は困難になります。さらに職場の士気が低下と同時にコンプライアンス違反のリスクが高まります。このような上司はパワハラやセクハラなどに無頓着な人材が多くいます。周囲から自分はどう評価され、どう思われているかという点が欠如している人材です。また部下への評価も著しく不利益となるような評価を行う人材も多数います。信用されない上司程、評価や昇進などをチラつかせて自分のいう事を利かせようという行動に出ます。
さてこのような職場の次の状況ですが、こんな上司の下で働く職員は大きなストレスを抱えます。その結果メンタルが壊れるという人が続出するという事が起こります。ストレスの主な原因は職場環境と人間関係なのでしょう。自信でこのストレスをコントロールできる人は問題ありませんが、そうで無い方は何らかの症状が出始めます。
任命責任というのも有るでしょうが、役職者がその任務に適しているかどうかの判断はなかなか難しいのも現実です。特に医療の現場では医師や看護師、その他の人材には免許証が必要です。現場では素晴らしい実績を発揮していたものの、管理職というポストでうまく行くかどうかは未知数です。適切な人材の選定というのはとても重要な事ですが、管理職になれる人材はそう多くは有りません。私の所にもどこか事務長になれる人居ませんか?と問い合わせは多く来ますが、なかなかこの人という人材は見つかりません。
良い人材は法人が放しませんからね~ 無責任にパッと辞めて転職する人材が良い人材ではそもそも無いかもしれません。やはり内部で育てて行くのが無難だと思います。トップの人ほど、職場の中の人材には気が付かない人が多いものです。告げ口外交や自分のイエスマンだけが良い人材に見えてしまいます。やはり任命責任はとても大事ですね。適切な人材を配置する事が、業務の成功につながる事でしょう。
それでは今月も謎かけで〆たいと思います
任命責任とかけまして、漬物石とときます
その心は・・・重く圧(の)し掛かります。

【執筆者のご紹介】
中村 哲生(なかむら てつお)
1965年生まれ
医療法人永生会 特別顧問
多くの医療機関の顧問を歴任
開業に関するコンサルは70ヶ所以上
在宅医療に関するDVD
著書「コップの中の医療村」
2017年APECに参加
年間100本ほどの講演を行っている。