今更なんの説明もいらないかとも思いますが「桃栗三年柿八年」こんなテーマでコラムを書いてみようと思います。果樹の成長には時間がかかる(桃・栗は3年、柿は8年)ことから、何事も成果を出すには相応の年数や努力が必要であるという意味です。技術の習得や一人前になるには、焦らず地道な忍耐が大切だという教訓ですね。
実際に桃や栗は植えてから約3年、柿は8年で実を結ぶことから。 即効性を求めず、根気よく努力することの重要性という意味です。
人が一人前となるには時間がかかります。物事は一朝一夕には成就しないという意味です。 そしてここことわざに続くのは「梅は酸いとて十三年」「柚子の大馬鹿十八年」「枇杷は九年でなりかねる」と気が遠くなるような年月がしめされています。
仕事や技術を身につける際、焦っている人を励ます時などに使われることわざですが、現代社会ではどうなのでしょう?企業においては即戦力が欲しいものです。また医療の現場においては2年ごとの診療報酬改定に伴いせっかく作り上げたシステムをわずか2年で手放さなければならない事も有ります。社会の変化のスピードと人の成長スピードが合わないという現実に直面しています。
さて、それでは人は何故成長しなければいけないのでしょうか?もしかすると人に限らず生き物は総てにおいて成長が必要なのかもしれません。そこで何故成長が必要かを簡単にまとめてみます。
① 環境に順応するために成長が必要である。
② 可能性を広げる為に成長が必要である。
③ 周囲との関りを深める為に成長が必要である。
④ 充実感や幸福感を高める為に成長が必要である。
⑤ 老いや老化を予防する為に成長は必要である。
等があげられるそうです。
さて上記にあげたのは成長が必要であるという理由なのですが、ここで問題なのは人によって成長スピードが異なるという事です。成長スピードが速い人と遅い人がいます。そして経営者や管理職の人はどのスピードまでが許されるスピードなのか、またどの期間まで見守り続けられるのでしょうか?この時間軸も人に寄って異なります。
さてさて話はまた脱線するのですが、習慣とリズムという問題もあります。現代人は本来持つ人のリズムに対して社会の変化のリズムと大きく隔たりがあるとも言われています。動物本来が持つリズムという物もあるそうです。現代人は人間本来のスピードの30倍のスピードで生きているとも言われています。
少子高齢化の昨今、私の所属する法人でも若い人の採用が難しくなりました。後継者問題は様々の医療法人でも起こっていて、廃業になる医療法人も多数あります。各部署の後継者について不安を持っている医療法人は多数あります。スタッフの高齢化も進んでいます。
後継者が居る所は安心です。世界の情勢をみても必ず後継者が決まっています。
さて、それでは医療法人を見渡すと各部署のリーダーの後継者が居ない所がとても多いですね。 次回はそんな話をテーマにしてみましょう。
今日はここまでです。
それでは今月の〆の謎かけタイムです。
桃栗3年柿8年とかけまして
集中力の無い人とときます
その心は
なかなか実に(身に)なりませんなぁ~

【執筆者のご紹介】
中村 哲生(なかむら てつお)
1965年生まれ
医療法人永生会 特別顧問
多くの医療機関の顧問を歴任
開業に関するコンサルは70ヶ所以上
在宅医療に関するDVD
著書「コップの中の医療村」
2017年APECに参加
年間100本ほどの講演を行っている