日本医療機能評価機構は6月30日、「医療事故情報収集等事業2025年年報」を公表した。同機構医療事故防止事業部では2004年度から医療安全を推進することを目的に、医療事故情報やヒヤリ・ハット事例の収集などを行う医療事故情報収集等事業を実施しており、年報では、医療事故情報やヒヤリ・ハット事例の1年分の集計に加え、分析テーマや再発・類似事例の分析概要、研修会の開催概要等をまとめ、わが国の医療安全の取り組みへの理解を深めている。
25年末時点の参加医療機関数は5338施設となっているが、多くの歯科診療所が歯科ヒヤリ・ハット事例収集等事業とともに医療事故情報収集等事業にも参加したことから、参加医療機関数はこれまでより大きく増加した。
25年に報告された医療事故情報は6118件となっていて、報告義務対象となっている医療機関からは5409件、任意で参加した医療機関からは709件の医療事故情報が報告された。報告義務のある医療機関からの報告については、毎年前年を上回るかほぼ同じ数の報告が続いているという状況であり、医療事故報告が定着してきているということがわかる。
一方で、ヒヤリ・ハット事例の収集・分析・提供事業では、発生件数情報の報告も年間117万4698件にのぼっている。年報では、医療現場で発生した事例を共有するとともに、再発防止に向けた分析結果などを掲載している。