在宅医療運営コラム:第1回これから在宅医療を始める病院の皆様に

中村 哲生

2018-07-25

 在宅医療を始めるにあたっては、まずは地域の市場調査というものが大切です。
 自分が在宅医療を行う上で患者さんが獲得可能なのか、どこに居るのかを見極めなければなりません。医師を確定してから患者さんが取れないなんて事は避けなければなりません。

 市場調査のやり方は、まずは国勢調査のデータをインターネットからダウンロードを行い、自分の訪問エリアの町名毎に65歳以上の人口がどこに集中しているのかを確認する事が大事です。

 例えば、私が務める永生会のある八王子では、



 このような市場になっています。
 長房町、川口町、横川町、館町、片倉町にお年寄りが多いという事が解ります。

 次に大切なのは、エリア内の要介護認定者の人数です。
 基本的に、要介護2以上の方が何名いて、ライバル診療所や病院(在宅医療の届け出をしている医療機関)が何件あるかという事です。
 エリア内の要介護認定者を、在宅医療を行う医療機関数で割り、1医療機関当たりの割り当て数を確認しましょう。この数字が200以上になるエリアは、患者獲得が容易なエリアだと考えて下さい。

 以下は八王子及び近隣の要介護認定者の数になります。



 ちなみに、在宅医療のエリアというのは、半径16キロ以内という決まりがありますので、ご留意ください。


中村 哲生(なかむら てつお)
1965年生まれ
医療法人永生会 特別顧問
多くの医療機関の顧問を歴任
開業に関するコンサルは70ヶ所以上
在宅医療に関するDVD
著書「コップの中の医療村」
2017年APECに参加
年間100本ほどの講演を行っている

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