在宅医療最前線10/24号在宅を始める病院のペイラインは何人?

中村哲生(医療法人永生会 特別顧問)

2018-10-24

 さて、それでは在宅医療を開始した場合、最低患者数は何人必要でしょうか?
ただし今回は老人ホームなどではなく、あくまでも個人宅として考えて下さい。

 答えを先に言いますと、35名です。

 在宅医療を始める病院に対して私がコンサルをするときには、とにかくロケットスタートでいかに短期間で個人の在宅患者を40名にしなければいけないかというお話しをさせて頂きます。
 35名というペイラインは、在宅時医学総合診療料を算定した患者数です。月末に初診、往診だけ行った患者さんの数は含みません。
確実に在宅時医学総合診療料を算定する患者35名を確保するために、最初の目標は40名にしておきます。

在宅医療の点数を大きく2つに分けると
① 医師や看護師が訪問すると算定できる訪問診療料、往診料、訪問看護料
② 在宅時医学総合管理料や各種管理料と加算、介護保険の居宅療養管理指導料

と上記2種類に分類致します。

① 収入ですが、医師や看護師のお給料という考え方です。
医師のお給料を日給9万円と設定する場合、1日訪問件数は11件必要です。
訪問診療料は1回8,500円ですので、11件訪問するとお給料の9万円をクリアする事ができます。
あくまでもこれは最低ラインです。11件から15件を目標として下さい。

② 在宅時医学総合診療料や各種管理料及び居宅療養管理指導料は病院の運営費となります。
在宅開始の当初は、病院でかかる1ヶ月の経費は150万円以下になるようにコントロールします。在宅総合診療料とその他加算点などの患者単価は約4.5万円程度です。単純に150万円を4.5万円で割ると、33.33・・・となります。
これが、35名とした根拠となります。

病院で在宅医療を行うのであれば、少なくとも3カ月以内には40名になって欲しいものです。



中村 哲生(なかむら てつお)
1965年生まれ
医療法人永生会 特別顧問
多くの医療機関の顧問を歴任
開業に関するコンサルは70ヶ所以上
在宅医療に関するDVD
著書「コップの中の医療村」
2017年APECに参加
年間100本ほどの講演を行っている。

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