在宅医療最前線5/22号【在宅たかせ塾】 在宅医療に目覚めるまで~今日は私の自己紹介~

髙瀬 義昌(医療法人社団至髙会 理事長)

2019-05-22

本日、在宅たかせ塾を開校します。塾長の髙瀬義昌です。東京で在宅医療を中心とするクリニックを開業しています。

ここでは、在宅医療の現場で日々起こっていること、自院や地域スタッフとのかかわりなどのエピソードを交えながら、私の在宅における高齢者医療の考え方やその魅力をお話ししていきたいと思います。在宅医療に少しでも関心のある方、ぜひお集りください。

私は麻酔科医、小児科医を経て、いま在宅における高齢者医療に携わっています。初回なので、ちょっと変わった私の経歴をお話ししたいと思います。

信州大学医学部に在学中に父が亡くなったこともあり、卒業後すぐに東京に戻ってくることを決意した私は、紆余曲折の末、獨協医科大学越谷病院の麻酔科で医師としてのキャリアをスタートさせました。
その頃からプライマリケアに関心があったのですが、信州大学の先輩の伊藤澄信先生(現:独立行政法人国立病院機構本部総合研究センター長)が書かれた家庭医学の重要性を訴える記事を拝見し、家庭医学に深い関心を寄せるようになり、その後小児科医としての道を選択します。
そこで、患児ひとりに焦点をあてるのではなく、家族その他の環境をシステムとしてとらえてアプローチするという心理療法である家族療法に出会いました。それが私の今の診療スタイルの元になっています。

小児科医として一日100人を超える外来診療をこなし、充実した毎日を過ごす一方、外来診療の限界を感じるようになります。
患者さんの生活の場でカウンセリングやコーチングに時間をかけて行うことのできる在宅医療への関心が高まり、2004年、48歳のときに在宅医療を中心とするクリニックを東京都大田区にて開業しました。介護保険制度がスタートし、急増する高齢者の受け皿をどうするかが社会課題として議論されていた時代背景もありましたね。

開業して今年で15年。今は約400名の患者さんがいて、最高齢は104歳、平均年齢は84歳、常勤・非常勤合わせて8名の医師及び17名のスタッフ、そして地域の医療・介護者とともに日々診療にあたっています。まだまだ毎日のように新しい発見があります。
在宅たかせ塾では、それらを紹介しつつ、これまでに学んだ在宅医療のコツなどもお伝えできればと考えています。

どうぞご期待ください。



【執筆者のご紹介】
髙瀬 義昌(たかせ よしまさ)
信州大学医学部卒業。東京医科大学大学院修了。
麻酔科、小児科を経て、包括的医療・日本風の家庭医学・家族療法を模索し、2004年東京都大田区に在宅を中心とした「たかせクリニック」を開業する。
現在、在宅医療における認知症のスペシャリストとして厚生労働省推奨事業や東京都・大田区の地域包括ケア、介護関連事業の委員も数多く務め、在宅医療の発展に日々邁進している。

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