***チップ100万円***
看護師の1人が夕方、クリニックに戻りました。
看護師:「中村さん、ちょっとお話が・・・」
中村:「どうしたの?」
看護師:「○○さんの おじいちゃんからチップを頂きました。」
中村:「へ~、いくら?」
看護師:「100万円です。」
見せてもらうと帯付きの100万円です。
中村:「ちょっと、チップの金額ではないね。」
500円とか1000円でしたら、良いですが
100万円???
中村:「何でその場で断らなかったの?」
看護師:「断りましたよ。無理やり持たされました。」「怒るし。」
良い看護師で良かった・・・こっそり貰っていたら、どうなるのでしょう。
お返ししなければなりませんが、
看護師:「角がたたないように、こっそり家族に返しましょうか?」
中村:「家族が本人に言わないと、後で返してもらってないとか言われるよ」
看護師:「じゃ本人に返しましょうか?」
中村:「返したのに返してないって言われない?」
看護師「・・・・」
という事で、ご家族にすぐに電話をして事情を説明してクリニックに来ていただき、ちゃんと返したと覚書をしてお金をお返ししました。
***老人にとっての貢ぎ物***
とにかく何かを看護師に受け取って欲しいと思うお年寄りは沢山います。家に貼ってある絵とか、小さなオブジェとか、貴金属類とか必ず帰りにスタッフに渡すお年寄りがいました。
こちらも家族と協議した結果、
家族:「一度貰ったふりをしてください。玄関に箱を用意しますので、その箱に入れておいてください」「後で元の場所に戻しておきますから」
自分をお世話してくれている感謝の気持ちの表れなのでしょうか。オレオレ詐欺やお年寄りを狙った詐欺契約みたいのが後を絶たないのが解ります。
優しくされると、何かお礼をしたくなるのですね。

【執筆者のご紹介】
中村 哲生(なかむら てつお)
1965年生まれ
医療法人永生会 特別顧問
多くの医療機関の顧問を歴任
開業に関するコンサルは70ヶ所以上
在宅医療に関するDVD
著書「コップの中の医療村」
2017年APECに参加
年間100本ほどの講演を行っている。