とある老人ホームの話です。
老人ホームの2階のスタッフさん
「先生、塗り薬が足りないので今月はもう1本多めに出してください」
順調に治ってきていますね。
老人ホームの3階のスタッフさん
「先生、塗り薬たくさん余っていますから今月はお薬出さなくて良いですよ」
患者さんの部屋の引き出しから同じ塗り薬が10本も出て来ました。
もしかして10か月以上薬を塗ってなかったの?
スタッフさん、ちゃんと塗ってあげてください。
「薬はどこ?」
老人ホームから電話がかかりました。
「3日前に出していただいたお薬、もうなくなったので追加で出してください。」
薬は向精神薬です。
そんなはずはありません。
1、3日間で全部飲んでしまった。
2、黙って誰か他の患者さんに勝手に使ってしまった。
3、誰かが持ち帰った。
4、反社会勢力やネットなど売りさばいてしまった。
1番~4番 全部ダメです。
でも特に4番・・・こんな事が起きていたら大問題です。
「お薬を簡単にお出しすることは出来ません。」
「じゃ、結構です。」
そういう問題ではないのです。なぜお薬がなくなったのか、その原因を追究しなければなりません。
こんな事にならないように第三者の目が入る事が大切です。薬剤師さんに訪問服薬指導に入ってもらいましょう。

【執筆者のご紹介】
中村 哲生(なかむら てつお)
1965年生まれ
医療法人永生会 特別顧問
多くの医療機関の顧問を歴任
開業に関するコンサルは70ヶ所以上
在宅医療に関するDVD
著書「コップの中の医療村」
2017年APECに参加
年間100本ほどの講演を行っている。