診療所では開業して、1年以内に初めての集団指導があります。
初めての集団指導では、丁寧にどういう事をしてはいけない、という事を教えてもらえます。カルテの書き方や、実際にあった返戻の実例なども教えていただきます。算定条件を満たさず過去5年分などの返還命令により数千万円、数億円を返還するクリニックの事例もありました。
さて、集団指導で教わった内容はクリニック内に反映をしなければいけません。集団指導の内容を院長と私だけが知っているという状況では、なんの為の指導かという事になります。
院内の医師や看護師、事務員にもカルテの記載方法に誤りがないよう伝える事が大切です。日頃から看護師や事務員によるチェック機能が働くようにします。
集団指導での自主返戻の事例を具体的に伝える事は、スタッフへの共感を得やすい事になります。単にルーティンの仕事が増えると思われるような内容で受け止められますと、スタッフからの反発がありますが、返戻事例の話をすると自主的にどうすべきかを考えてくれるスタッフは多いです。
在宅医療の現場における具体的な指導内容ですが、在宅時医学総合診療料という点数は、患者により月の1回目の訪問の場合と2回目の訪問に算定することがあります。月に2回以上の訪問をしている患者に対しては、2回目の訪問時に指導内容を記載しなければなりません。
月の1回目の訪問時に指導内容を記載した場合、日付のアンマッチによって返戻の対象となるようです。逆に、在宅酸素等の管理料は月の1回目の訪問時に記載しなければなりませんが、アルバイトの医師達は在宅医療の点数についてここまでの知識がありません。とはいえ、常勤医師が毎日チェックする事はできませんので、看護師、事務員さんに日々内容のチェックを行ってもらっています。
在宅医療の点数は、在宅時医学管理料や酸素、人工呼吸器などの管理料加算はとても高いので、しっかりと指導内容を記載してください。

【執筆者のご紹介】
中村 哲生(なかむら てつお)
1965年生まれ
医療法人永生会 特別顧問
多くの医療機関の顧問を歴任
開業に関するコンサルは70ヶ所以上
在宅医療に関するDVD
著書「コップの中の医療村」
2017年APECに参加
年間100本ほどの講演を行っている。