私自身、仕事の途中で飛び込みの営業が来ますと不快な気分になります。仕事が止まってしまい、どんなに一生懸命営業されても、長居されればされるほど、本来の営業の目的とは違う方向の感情になってしまいます。本当に必要であれば、こちらから必ず電話をします。
集患を「営業」というのは差し障りがあるかもしれませんが、相手が依頼したくなる医療機関作りをしなければなりません。特に在宅医療の場合、殆どの患者さんは紹介から始まります。紹介をしてくれる相手はケアマネージャーさんや訪問看護師さん、病院や地域包括支援センター等です。
さて、医療機関を選ぶ側はどのように医療機関を選択するのでしょうか。大抵は同じ在宅、医療の診療所同士の比較をされています。
外来と在宅医療の併用型の診療所と在宅医療専門の診療所との比較ですが、併用型の診療所では外来患者が目の前に沢山いて、ほったらかして緊急往診に行く事は不可能です。在宅医療専門の診療所は緊急の場合は時間のやりくりが可能なので、専門の方が良く見えます。
在宅医療専門の所でも1名で開業しているところと、複数名で運営している所との比較では、複数名で行っている所の方が夜間の対応が良いと考えます。そして複数名で行っている在宅医療機関であっても、内科だけでなく、皮膚科や精神科、整形外科等の専門医師がいる所の方が良く見えます。
紹介は業者さんからもあります。しかし、日頃から業者さんへの対応が横柄では紹介をされる事はありません。外部の人に、あそこの診療所(病院)はいいよと言ってもらえる事が大切です。
そうです、地域のケアマネージャーさんはじめ訪問看護師さん、ヘルパーさん、薬局さん、その他の業者さんとの関係が良ければ、あらゆる所から紹介があります。
外部の営業マンほど強いものはありません。

【執筆者のご紹介】
中村 哲生(なかむら てつお)
1965年生まれ
医療法人永生会 特別顧問
多くの医療機関の顧問を歴任
開業に関するコンサルは70ヶ所以上
在宅医療に関するDVD
著書「コップの中の医療村」
2017年APECに参加
年間100本ほどの講演を行っている。