医師の確保はコメディカルよりも大変ですね。紹介会社も色々なところと契約をしますと、情報が集まりやすくなります。
私は地方でお仕事をしている医師は、純朴で真面目で優しくて在宅医療で人気があると思っています。
「地方にいる医師で東京近郊への転職を考えているドクターがいます。」
その情報が欲しいのです。そんな時は、医師紹介会社で地方に支店があるような会社にお願いして情報を集めてもらいます。
例えば北海道で東京近郊に転職を考えている医師がいるとします。しかし、こちらのクリニックにまで面接に来てもらうというと、なかなか双方のスケジュールが合いません。その内に就職先が決まってしまったりします。
地方にいる医師は、こちらが出張して医師の面接をします。お昼に札幌で会食をしながらの面接をします。面接後に電車で移動して、夜に帯広でまた会食と面接ということがありました。
紹介会社さんへお願いしたのは、奥様も一緒に面接に来て頂く事です。男性の先生とだけ面接をしますと、後で奥様から色々質問を頂きます。こちらとしては一発勝負で決めてしまいたいのですが、なかなか難しいようです。後から後から医師の奥様から質問が来るパターンの時は、ほとんど決まりません。「先手必勝」「鉄は熱いうちに打て」という事です。
「あの医療機関なら転職してもいいんじゃない?」と先生の背中を押してくれるのが奥様です。面接時に奥様から頂く質問は転職先の近隣の生活環境であったり、子供の教育環境についてなどです。そんなお話をしながらお食事をするような面接です。
地方での先生との面接は楽しいです。真面目にどんな在宅医療をしたらいいのか、後方支援病院の事や専門医のことや夜間の電話対応の方法など聞いて頂けます。他の医療機関と比較して、当院のいい所をキチンと説明できるのです。
地方の面接の際は、当然、面接の写真はSNSではアップしませんが、途中の景色や写真をアップなんてするものですから「中村さんはあっちこっち行けていいですね~」と、皮肉を言われています。

【執筆者のご紹介】
中村 哲生(なかむら てつお)
1965年生まれ
医療法人永生会 特別顧問
多くの医療機関の顧問を歴任
開業に関するコンサルは70ヶ所以上
在宅医療に関するDVD
著書「コップの中の医療村」
2017年APECに参加
年間100本ほどの講演を行っている。