季節の変わり目で少し体調を崩す患者さんが多いかなという今日この頃です。高齢の方の新型コロナウイルスの発症は少ない印象ですが、熱発者の連絡があると緊張しますね。患者さんの受診行動はかなり影響があり、以前より入院加療への抵抗感が強いように感じます。入院中の感染リスクと面会制限が大きな理由でしょうか。もうひと踏ん張り必要ですね。
さて今回は、多職種連携のキーともいえるケアマネジャーとのコミュニケーションについてお話ししたいと思います。ケアマネジャーは患者さんの安定した療養生活のためにともに重要な役割ですが、ともすると対立構造になり、難しさを感じることもあります。私たち在宅医にとっては、患者さんの紹介元でもあり、できればいい関係を保ちたいですよね。
つい先日の経験談です。近隣のケアマネジャーさんよりご紹介いただいた患者さん宅に訪問しました。認知機能低下がありご家族も疲労困憊。これではダメだとご家族と相談の上、取り急ぎその日のうちに体験の形で施設に入居しました。仕事を終えてひと安心と思っていたところで、件のケアマネさんより連絡がありました。「やっとすべての介護サービスを調整したばかり、信頼して先生に紹介したのに、なぜこちらに何の相談もなく、連絡もなく施設入所を決めたのか。これからすべてを解約しなければいけない」と怒り心頭・・・。
おっしゃる通りですね。電話を一本いれていればこんなことにはならなかったのですが、うっかりしていました。ケアマネさんからしてみれば、もう二度と髙瀬には紹介しない!と思ったかもしれません。連携してくださる地域のスタッフには礼を尽くす。改めて認識させられた次第です。

【執筆者のご紹介】
髙瀬 義昌(たかせ よしまさ)
信州大学医学部卒業。東京医科大学大学院修了。
麻酔科、小児科を経て、包括的医療・日本風の家庭医学・家族療法を模索し、2004年東京都大田区に在宅を中心とした「たかせクリニック」を開業する。
現在、在宅医療における認知症のスペシャリストとして厚生労働省推奨事業や東京都・大田区の地域包括ケア、介護関連事業の委員も数多く務め、在宅医療の発展に日々邁進している。