在宅医療最前線11/3号薬剤師さんにもケアカンファレンスに来てほしい

中村 哲生(医療法人永生会 特別顧問)

2021-11-03

 病院から癌の末期患者さん、人工呼吸器を装着した患者さん、IVHをしている患者さん等が退院となる時に退院前カンファレンスで呼ばれる事があります。参加者の顔ぶれを見ると、病院の主治医及び看護師さん、MSWさん、ケアマネジャーさん、訪問看護師さん、それと退院後に受け入れる在宅医療の医師と看護師等という顔合わせが多い。なぜかこの時点で薬局の薬剤師さんが呼ばれているケースは少ないように思う。召集するのは病院側のMSWや退院調整の看護師さんである。

 しかしながらこのカンファレンスには薬剤師さんも入ってもらいたいと思うケースが多々あります。病院側からすると退院後の在宅医療機関がどこの薬局と連携をするのが解らないから呼んでいないのだろうと思います。もしかすると退院前カンファレンスに積極的に参加される薬局さんは新規の患者さんの獲得に寄与するかもしれません。ケアマネージャーさんや訪問看護師さんなどは比較的に顔が見える関係作りができますが薬局の薬剤師さんだけはどうも顔が見えない所があります。やはり定期的に診療所に顔を出してくれる薬局さんへは自然と看護師たちが初診に行った時にここの薬局で良いですかとお勧めしたりしています。人間関係の構築が大切なのだと思います。地域包括と言われ色々な職種の方々が連携するような時代になりました。薬局さんも是非とももっと参加して下さい。

 営業に来られる薬局さんは得てしてその薬局の社長さんだったりします。社長さんが顔を出して頂けるのは嬉しいですが、医療機関の人間としては偉いかたよりも現場の薬剤師さんと顔の見える関係になりたいと思っています。診療所の中でも職員向け勉強会やケースカンファ等を行っています。薬剤師の皆様、とてもお忙しいとは思いますが、お時間、タイミングが合いましたら是非ご参加頂けると嬉しいです。なぜなら薬局の薬剤師さんは一緒に患者さんと携わるチームの一員なのです。「薬剤師さんには言えるけど医師には言えない」そんな患者さんの声をこっそり伝えて下さい。 


【執筆者のご紹介】
中村 哲生(なかむら てつお)
1965年生まれ
医療法人永生会 特別顧問
多くの医療機関の顧問を歴任
開業に関するコンサルは70ヶ所以上
在宅医療に関するDVD
著書「コップの中の医療村」
2017年APECに参加
年間100本ほどの講演を行っている。

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