在宅医療最前線12/21号分身を作ろう

中村 哲生(医療法人永生会 特別顧問)

2021-12-21

・ 一人しかできないという事をしない
・ 誰かが急に辞めようが継続できる力を作る
・ 組織化には経費がかかるのでそれを賄える売り上げが必要

 さてちょっと組織化について記述してみたいと思います。

 これからの在宅医療は医療機関も訪問看護ステーションも、薬局も組織化というものが必要となってきます。なぜ組織化が必要なのでしょう。それは在宅医療の矛盾点でもありますが、「24時間365日体制」と「働き方改革」という相反する2つを両立しなければならないという所にあります。在宅医療の歴史の中では過労死をした医師が何人もいました。1人の力では限界があります。

 今後、厚生労働省は更なる在宅医療の推進を図ります。
 医療機関だけでなく訪問看護ステーションや薬局においても24時間365日体制の強化へ更なる誘導をしかけてきます。チームで地域の在宅医医療を支えていかなければならないのですが、色々な団体が絡めば絡むほどさまざまな要素が複雑に絡み合ってくるのです。その時にチームの誰かが抜けた事で患者さんに迷惑が掛かってはならないのです。ひとつの仕事に対し複雑に絡み合っているものを細かく分割して標準化するという事が必要となってきます。

 これまで私はそんな組織づくりを行ってきました。そして1つ1つのパーツは交換が可能なものを作る必要があるのです。在宅医療で組織化を行うということは何から始めたら良いのでしょうか。実はシステムがとても重要となってきます。1人1人が患者に対しどう動くか、接するかという事になりますが複数の人間がかかわる場合、最も重要なのは情報であり知識でありコミュニケーションです。同一法人のみでなく、医療機関と薬局、訪問看護ステーションとの連携においてもそれぞれが情報を共有化できる事が大切となります。

 組織化イコールシステム化という事になります。もちろん初めから組織化ができるものではありません。売上規模や患者数の増加と共に組織化は出来上がります。その組織化に伴い同時にシステム化が必要となります。始める時に行き当たりばったりとならないように将来象をイメージしながら組織化とシステム化を同時に進めて欲しいと思います。


【執筆者のご紹介】
中村 哲生(なかむら てつお)
1965年生まれ
医療法人永生会 特別顧問
多くの医療機関の顧問を歴任
開業に関するコンサルは70ヶ所以上
在宅医療に関するDVD
著書「コップの中の医療村」
2017年APECに参加
年間100本ほどの講演を行っている。

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