在宅医療現場での医療廃棄物について記載させて頂きます。
現在、廃棄物は出所によって名称と扱いが違います。
例えば、お年寄りが付けていた紙おむつですが、
病院から出る紙おむつは感染性医療廃棄物と呼ばれます。
老人ホームから出れば、産業廃棄物。
自宅で処分すると一般ごみとなります。
同じ紙おむつで、同じ病名でも
どこから出るかで違うゴミになります。
処理費用が一番高いのは感染性医療廃棄物です。
在宅医療の場合は地域によって対応に差があるようです。
東京都では東京都医師会と東京都との間で注射などの針については医療機関が持ち帰り、それ以外の場合は一般ごみとして排出して良いと合意されているそうです。
しかし同じ東京都内であっても区によってルールが異なることもあります。
注射針もキャップをすれば、そのまま一般ごみとして排出して良いというところもあるようです。
市区町村単位でルールが変わります。
特に国の方針というものはないようです。
時折、このような患者さんが在宅に戻ってきます。
腐って落ちてしまった指などの病理廃棄物についての指針は無いようです。
実際にはそういうケースはクリニックが持ち帰って処理をしているのでしょうが、法律上はそのまま、家庭ごみで捨てても問題は無いのが現実です。
ごみ収集の方がこんなの見たら事件かと思ってしまいますよね。

【執筆者のご紹介】
中村 哲生(なかむら てつお)
1965年生まれ
医療法人永生会 特別顧問
多くの医療機関の顧問を歴任
開業に関するコンサルは70ヶ所以上
在宅医療に関するDVD
著書「コップの中の医療村」
2017年APECに参加
年間100本ほどの講演を行っている。