職場の会議に出ると資料の粗探しを専門にする人物がいます。会議の内容に特に影響をする事案でも無く、ことさら大袈裟にミスを強調する人物という方が居ます。本質の話ではなくどうでも良いことに10分以上使います。得てしてそのような方は声が大きくミスだけをデフォルメして自分の手柄を強調します。
なぜ粗探しをするのでしょうか?
① 単にその人が気にくわない。嫌いである。
② 自分より仕事ができないとみせたい。
③ 同僚、部下に手柄を取らせたくない。
④ マウントを取りたい。
⑤ 粗探しをする事が楽しい。
⑥ 性格がひねくれている。
⑦ その他
など色々な理由があります。粗探しをする人には人望がありません。一方で上司へはへつらい意外にもそれなりの地位にいたりします。上司への太鼓持ちタイプに人の粗探しを行う人物がいるもので組織の中では浮いた存在になりがちです。たちの悪い人であれば粗探しをした後に部下の手柄を横取りという上司もいます。
元々能力が乏しいにも関わらず管理する側になってしまった人物は部下の粗探しをする事で地位の安定を保とうとします。自分の失敗は部下のせいにします。周りの人に部下を悪者にしたり、仕事ができないようなアピールを繰り返す事で上司からは仕事ができるようなイメージ付けを行っています。
部下の方はたいしたことでは無いことをしつこく追及され職場でのストレスを貯め、精神的に悩んでいく事もあります。また上司だから言い返す事も出来ないという状況になります。典型的なパワハラでもありますが、そういう人物ほど他人のパワハラを指摘しますが、自分がパワハラをしているという意識は全く持ち合わせていないのが現実です。
そんな上司を持ってしまった人は残念ながらどちらかが居なくなるまではじっと耐え忍ぶ、気づかないふりをする、聞き流す、くらいしか方法がありません。もともと部下たちからは嫌われてる方が多いのでみんなでその人の悪口を言いながら酒の肴にするしかないかもしれません。でもそんな話が本人に漏れ伝わるともっと大変な事になってしまいますので、細心の注意が必要ですね。職場の中で被害者の会が結成されている事もしばしばあったりもします。まずは仲間づくりから始めましょう。

【執筆者のご紹介】
中村 哲生(なかむら てつお)
1965年生まれ
医療法人永生会 特別顧問
多くの医療機関の顧問を歴任
開業に関するコンサルは70ヶ所以上
在宅医療に関するDVD
著書「コップの中の医療村」
2017年APECに参加
年間100本ほどの講演を行っている。