私は現在キックボクシングをしています。トレーナーからは相手との距離感をいつも指摘されます。自分の間合いというのがあるそうですが、自分では自分の間合いになかなか気づく事ができません。数センチの間合いが大切だそうです。
職場において距離感というのは大切です。上司、同僚、部下、顧客などそれぞれの距離感というものがあります。この距離感を間違えますと、いざこざに発展する事があります。忘年会などで社長や上司が「今日は無礼講だ」などと言いますが、この無礼講を真に受けて距離感を縮めてしまって、左遷されてしまう人だっています。
入ってはいけない距離感という物があります。ことわざにも「親しき仲にも礼儀あり」と言いますが適度な距離感は人間関係を円滑にします。とはいえ距離を取りすぎてしまいコミュニケーション不足でこちらもトラブルに陥ります。
さて距離感とは何でしょう物理的な距離ではありませんね。距離が近づきすぎてしまう事で起こりうる原因ですが色々とあります。
① デリカシーの無い発言をしてしまう。
② 立ち入ってほしくないプライバシーに入り込んでしまう。
③ 言葉使いが失礼である。
④ 馴れ馴れしい
⑤ 上から目線
他にも多数あるでしょう。
とは言えトップ営業マンややり手と言われるサラリーマンなどは相手との距離を縮めるのが天才的な人がいます。そういう人はさておき一般的に人との距離感を意識するのであれば下記のようなポイントがあります。
① 自分の距離感だけではなく相手目線からの距離感を意識する。
人それぞれ安心できる距離感は違います。すべての人に同じ距離感で接していては良い人間関係は作れません。
② 仲良しイコール距離感が近いというわけでは無い。
これが勘違いとして最も多いのでは無いでしょうか?無邪気な人、幼い人にこの傾向が多いのかもしれません。
天然と呼ばれるような人にもこの傾向があるかもしれません。こういう方が先ほどの無礼講という時に失敗をする人でしょう。
③ 初対面でいきなり距離を縮めない
①ともリンクしますが、相手の距離感が判らないうちにずけずけと他人の家に上がり込むような行為があると失礼な奴というレッテ
ルを張られます。ただし先ほども書きましたが、ここが天才的に上手な方も居てスーパー営業マンなどは相手の間合いを本能的に理
解して、一気に距離感を縮める事ができる人がいます。
医療。介護はチームワークの職場です。チーム内での距離感、連携先との距離感、患者さん、利用者さんとその家族との距離感とても大切なことです。さてそれでは最適な距離感を保ってストレスフリーな生活を送ってください。
追伸 そうそう 私 初めにキックボクシングの事を書きましたが
実は私 現役プロキックボクサー世界最高齢としてギネスに認定されています。
Oldest kickboxer to make a professional debut (male) | ギネス世界記録 (guinnessworldrecords.jp)

【執筆者のご紹介】
中村 哲生(なかむら てつお)
1965年生まれ
医療法人永生会 特別顧問
多くの医療機関の顧問を歴任
開業に関するコンサルは70ヶ所以上
在宅医療に関するDVD
著書「コップの中の医療村」
2017年APECに参加
年間100本ほどの講演を行っている。