暖かく感じる日が増えてきました。明らかに例年より早く、このまま冬が終わってしまうとすると少々寂しい気もします。一方でコロナとインフルエンザは相変わらずといいますか、継続して猛威を振るっています。
訪問診療を継続するにあたって、病院との連携が重要なことはいまさら言うほどでもないですが、単に紹介逆紹介の流れだけでなく、それぞれの疾患に応じた連携の形を探っていく必要があります。
先日、当院でお世話になっている近隣の病院と骨折予防に関する連携について打合せをしてきました。在宅療養をする高齢者にとって骨折が致命的となることはみなさんも経験したところではと思います。骨折が原因で介護が必要となった場合の介護費用は5年間で1540万円という推計もあります。できるかぎり骨粗鬆症の治療を積極的に行うことが安定した療養空間を維持するために重要な要素です。
今回の打合せでは、検査や治療導入を病院で行い、その後の治療継続を訪問診療、1年後にフォローアップの検査を行うという一連の流れを確立させよう、それに関して定期的なカンファレンスを行おうと話しています。言うは易しで、それぞれが対象の患者を把握し、一貫した対応を行うには、双方の体制含めて検討が必要です。まず1例、そして症例を増やしていくこと、それを継続していくべく努力を重ね、患者さんの落ち着いた暮らしの実現に寄与したいと考えています。

【執筆者のご紹介】
髙瀬 義昌(たかせ よしまさ)
信州大学医学部卒業。東京医科大学大学院修了。
麻酔科、小児科を経て、包括的医療・日本風の家庭医学・家族療法を模索し、2004年東京都大田区に在宅を中心とした「たかせクリニック」を開業する。
現在、在宅医療における認知症のスペシャリストとして厚生労働省推奨事業や東京都・大田区の地域包括ケア、介護関連事業の委員も数多く務め、在宅医療の発展に日々邁進している。