煩悩ってだいたい悪い意味でとらえられることが多いですね。
子煩悩ってどうですか?なんか良い意味で伝わるような、昔から煩悩って108個あるとか言いますね。
除夜の鐘は108回鳴らすのは煩悩の数だとか。
ではなんで108なのでしょう?僕は108の煩悩の内容は全く知らないのですが、
どうやらこの108ってダジャレだったようです。もはやおやじギャグのレベルです。
この108の由来とは…なんと四苦八苦から来ているようです。
四苦(4×9)=36八苦(8×9)=72 で36と72を合わせると108になるのだそうです。
なんともびっくり。
では四苦八苦の方をしらべてみましょう。
まずは四苦ですが 四苦とは「生きる」、「老い」、「病気」、「死」これが人の四苦だそうです。
残りの四苦は「愛と別離」、「怨憎会(おんぞうえ)」、「求不徳(ぐふとく)」、
「五陰盛(ごおんじょう)」でこの両方が合体すると八苦になるそうです。
いやーまた難しい言葉が出てきましたね。「求不徳(ぐふとく)」って何でしょうか?
これは欲望が満たされない苦しみだそうです。仏教的には不老不死を求めても得られないという
意味だそうです。を~なるほど、なるほど。
では最後の「五陰盛(ごおんじょう)」も気になるところです。
こちらは簡単に言うと自分の心や身体でさえも自分の思い通りにはならないという事です。
なるほどまさに四苦八苦です。この煩悩で四苦八苦している人が集まる所が医療機関です。
人の苦しみが少しでも和らぐと良いですね。いつの時代も心と身体のバランスは大切です。
人間の永遠の課題です。他にも煩悩の数に由来する意味は諸説色々あるようですが。
医療機関で働く身としてはこの説が一番しっくりくる内容でした。
なんとなく最後に謎かけも入れたくなってしまいました。
それでは
四苦八苦とかけまして
おっぱいと説きます
その心は…スッタモンダ
失礼致しました。私の煩悩が出てしまいました。
【執筆者のご紹介】
中村 哲生(なかむら てつお)
1965年生まれ
医療法人永生会 特別顧問
多くの医療機関の顧問を歴任
開業に関するコンサルは70ヶ所以上
在宅医療に関するDVD
著書「コップの中の医療村」
2017年APECに参加
年間100本ほどの講演を行っている。