東京は連日暖かい日が続いています。この週末は初夏のような陽気でした。春ですね。さて本日はいつもと少し違うお話を。
みなさん院内の情報共有どうされていますか?他事業所との多職種連携のための情報共有システムのお話はたびたび聞きますが、意外と院内はアナログという事業所も多いのではと思います。
かく言う当院も、紙の掲示、回覧、口頭などなどかなりアナログな方法で情報共有を行っていました。それもスタッフが少人数だったころはなんとかなっていたのですが、20人を超えたころから、情報を漏れなく伝達することが困難で、それが業務上様々なロスを生むようになっていました。
そこで昨年、院内でビジネスチャットツールを導入しました。PC、スマートフォンいずれでも使用を可能とし、診療に関連する情報、注意事項、往診追加などの突発的なできごと、ちょっと楽しい出来事などをチャットで連絡しています。これまでは電話で個人間で行っていた情報はカテゴリ毎にチャットで連絡し、即時に診療中のスタッフも含めてすべてに行きわたるようになりました。コミュニケーションの透明性が高まり院内が明るくなったように思います。
同時に院内のポータルサイトを構築し、お知らせやニュース、業務マニュアルなどの情報を常にアクセス可能な状態とし、業務効率化に大いに貢献しました。若いスタッフたちは、新しいツールをなんの抵抗もなく使いこなし、少し楽しんでいる様子もあります。
情報共有でお困りの先生方、ぜひご検討されることをお勧めします。

【執筆者のご紹介】
髙瀬 義昌(たかせ よしまさ)
信州大学医学部卒業。東京医科大学大学院修了。
麻酔科、小児科を経て、包括的医療・日本風の家庭医学・家族療法を模索し、2004年東京都大田区に在宅を中心とした「たかせクリニック」を開業する。
現在、在宅医療における認知症のスペシャリストとして厚生労働省推奨事業や東京都・大田区の地域包括ケア、介護関連事業の委員も数多く務め、在宅医療の発展に日々邁進している。