身内や好きな人ほど許せないという事は有りませんでしょうか?職場の仲間であれば寛容になれるのに、身内に対して程許せないという感情があります。「許せない」という理由とはどんなものでしょうか?
①プライドが傷ついた
②相手に対して期待値が大きすぎる
③主導権争い
④心配や不安
⑤思い通りにならない
自分が否定された時、相手の言動によりプライドが傷つくと相手を許す事ができなくなります。友人や同僚などに対しては笑って済ませるようなことでも身内に対しては何故か許す事が出来なくなります。許す事が出来ないのは相手に対して過度な期待をしている事に有ります。相手に対しての期待値が大きいほど裏切られた時に受けるショックは大きくなります。
例えば「記念日を忘れられた」時など、「何かプレゼントを期待していた」、「自分はプレゼントを用意していたのにも関わらず、相手からは貰えなかった」など惨めな気持ちになります。プライドが傷つきます。こういう時に許せないという気持ちが芽生えます。またこの気持ちはいつまでも残り、怒りは増幅されるようです。
一方でこれを許すという気持ちも、当然ながら持ち合わせています。特に他人であればすぐに許す事が出来ます。当然ですが身内に対しても許すという事が出来るはずなのですが、無理に許すという事をすると怒りの感情が残っているにも関わらず許すという行為は、許している振りをしているだけで頭の中には怒りの感情が残ったままという事があります。これにより心のアンバランスが生じる事もあるそうです。自分の頭の中で矛盾が生じる事になります。
もっとも職場の中に居ても、許せないという人はいるものです。上司と部下の関係、同僚同士、色々な人間関係の中に摩擦が生じます。職場の退職理由には人間関係が理由で退職する人が多数います。ブラック企業であれば会社への不満で退職となるのでしょうがむしろ社内の人間関係による退職の方が多いのでは無いでしょうか?人間関係の悪化には何かしらの理不尽な要求などがあります。また上司と部下の関係であれば社内での不公平感による不満なども有ります。前にも書いたことがありますが恨みの感情は無くならずにいつまでも残り増幅し続けるという特性があります。
管理者さんへのアドバイスとしては「許せない」と思われないようにするにはどうしたら良いのかという事になります。「許せない」という感情ですが職場において部下が犯したミスや問題点について感情的に激しく叱責するような行為です。短期的には問題が解決しますが、長期的にはチーム全体の士気を低下させるような職場もあります。職場全体が萎縮して行動に起こせない。という事もあります。また「上司への陰口」など職場全体の雰囲気が悪いという事が起こります。
管理者であれば自分の言動が周囲に与える影響という物を意識しなければいけません。若かりし頃、私が退職した理由もまさにこれなのですが、部下の成果を自分のものにするという不誠実な行動をとる上司です。こういう不誠実な行為は部下からすると「許せない」と思われます。
上司と部下の関係こそ信頼関係で成り立ちます。上司は部下のやる気が出るような言動をする事が大切です。部下のモチベーションをいかに上げるかという事こそが本来の業務なのです。信頼関係を築くという事は上司で有れ、部下で有れ、双方の努力が必要です。日々の小さな行動の積み重ねでしか信頼関係は築けません。政治家では有りませんが公平性と、透明性が求められます。
業務中のミスについては叱責では無く、問題解決です。許せないという感情を起こさない為には問題解決の為のミーティングを行いトラブルに関する背景やシステムなど全員で検討を行い再発防止のための客観的な検証をする事が大事です。
良い職場になるよう皆さんで努力していきましょう。
という事で本日も謎かけで終わります。
今日のお題「人間関係」にしましょう。
人間関係とかけまして 編み物とときます
その心は
目を合わせる事が大事です。
ついでにもう一つ
夫婦円満の秘訣とかけまして
おまかせ鮨のアワビを出すタイミングとときます
その心は
会話(貝は)大事です。
それではまた次回宜しくお願い致します。

【執筆者のご紹介】
中村 哲生(なかむら てつお)
1965年生まれ
医療法人永生会 特別顧問
多くの医療機関の顧問を歴任
開業に関するコンサルは70ヶ所以上
在宅医療に関するDVD
著書「コップの中の医療村」
2017年APECに参加